2日目の朝はホテルで朝食をとった後
8時頃 近鉄奈良駅へ(徒歩15分)『バスもあります』
近鉄奈良線「大和西大寺」駅下車(5分)
近鉄橿原線普通に乗換え「西ノ京」駅下車(4分)
西ノ京駅から8分ほど歩くと唐招提寺の
南大門に着きました
日本最大の天平建築でもある金堂は現在10年がかりの
大修理中、今年の8月に ようやく落慶法要が
行われることになっているので
ほぼ完成した金堂を見る事ができて感激!
唐招提寺は我が国最初の律寺として
建立された律宗総本山です
平城京遷都後、仏教は隆盛の一途を辿っていましたが
僧尼令に違反する僧尼も増え
朝廷は唐の受戒制度や戒律の研究の必要性を痛感して
唐に渡って受戒師の招請にあたりました
唐に渡った3人の僧、栄叡、普照、玄朗は
揚州の大明寺で鑑真に出会い
日本への僧の派遣を要請しました
鑑真は高名な僧であり、すでに55歳に
達していましたが 弟子たちの誰も渡航を
申し出るものがいなかった為
自ら渡海を決意したのでした
鑑真は唐にとっても かけがえのない傑出した
人物だったので、密出国という かたちを
とらざるを得なく、あえて季節の悪い時期に
渡航しなければなりませんでした
何度も命がけの渡航を試みて12年間の苦難の末
6回目の渡航で ようやく来日を果たしました
すでに67歳に達しており
渡海の苦労で失明していました
今回の奈良の旅は鑑真の強靭な意志と強い使命感に
突き動かされて導かれた気がしてなりません・・
結局は人が人を動かすのだと思います
鑑真の遺骨を祀った御廟
ひっそりとした静寂の中にありました
鑑真ゆかりの「瓊花(ケイカ)」がちょうど咲いていました
この花は鑑真の故郷である中国の揚州市に伝わる花で
隋の時代に皇帝がとても気に入り門外不出となった名花です
ガクアジサイに似ていますがスイカズラ科の樹木
とても甘い香りがしました
1963年に鑑真が亡くなってから1200年の記念事業として
中国の仏教協会から特別に贈られた歴史的な花でもあります